泡瀬干潟のウミエラ館がリニューアルオープンしました。
引き続き保護プロジェクト部の安部です。
10月6日のシンポジウムに先立ち、ウミエラ館の展示物が、リニューアルされました。(ウミエラ館のブログ)ウミエラ館は、泡瀬干潟を守る連絡会の屋良朝敏さんが経営している博物館カフェです。
常設の小橋川共男さん(泡瀬干潟を守る連絡会、写真家)の写真に加え、写真家の有光智彦さんとパートナーの有光綾子さんが撮影したさまざまな写真が展示され、貝殻も照屋照屋清之介さん(東京大学大学院在学中)の標本が新たに加えられています。
この日もウミエラやフジイロハマグリが生息する場所に調査船や監視船が出ていました。
リニューアルされたウミエラ館の展示
ウミエラ館の窓から干潟を観察する館長の屋良さんとラムネットの陣内さん
フジイロハマグリは2012年になりウミエラ館館長の屋良さんにより発見された絶滅危惧種絶滅危惧Ⅱ類の生きものです。
それにもかかわらずこの場所は保全されず、近々浚渫されてしまいます。8月末の事業者の対応についての詳細は泡瀬干潟を守る連絡会のサイトをご覧ください。
高台から護岸を見ると、最近沖縄島に上陸した台風の影響で少し壊れたとはいえ、相変わらず強固であり、護岸の中にいる生き物が困っているであろう様子が伺えました。
調査船と監視船
泡瀬干潟の護岸の様子(泡瀬運動公園高台より)
護岸の中だけではなく、護岸の周りに生きていた海草藻場の劣化も最近の日本自然保護協会の調査でも判明しています(「泡瀬干潟埋立・海草藻場モニタリング調査レポート」10年の記録(2003-2012年))
何とかこれ以上の工事を中止させたいと思っています。