全国に建設された風力発電機の位置と規模が分かる分布図を作成しました
風力発電は再生可能エネルギー、新エネルギーなどと呼ばれ、エコであると言われています。しかし、NACS-Jでも意見を述べてきたように(2011年11月8日ウェブ記事参照)、自然環境、人間生活に悪影響を与えている場合も多々あります。
NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2010年3月末現在としてまとめた資料によれば、現在日本には10kW級から3000kW級の巨大なものまで、1687基の風力発電機(風車)があり、219万kW分が既に建設されています。今後も国の見通しでは風力発電を2020年までに倍以上の500万kWまで導入と試算しています。
(経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会需給部会答申「長期エネルギー需給見通し(2009.8)」p13)
NACS-Jでは戦略的保全地域情報システム(SISPA*)を使い、現在運転中および建設計画中の風力発電機の全国配置図を作成しました。
2010年3月末現在NEDO発表資料で稼働中、稼働予定とされている1687基に、NACS-J調べで2011年1月末現在で2011年度稼働予定と発表された大手風力発電事業者の風力発電機75基を加えた1762基を掲載しています。
風の強さのみが風力発電の設置場所の判断基準とされ、巨大のプロペラを持つ風力発電機の建設が脆弱な地形や重要な自然環境を破壊する場合もあります。
SISPAのページ*では、地形表示された地図上で、風力発電がどのように設置されているかが読み取れます。詳しくはSISPAのレポートページ*をご覧ください。
※SISPAは事業を終了し、現在URLは存在しません。