ラムサール条約湿地・中池見湿地で保全・活用計画策定を進めています。
NACS-Jではラムサール条約湿地・中池見湿地(福井県敦賀市)の保全のために、自然環境のモニタリング調査や新幹線開発の計画変更を求める活動のほかに保全計画策定に向けた活動も行っています。2012年にワークショップを主催し、その後、行政・市民・NGOによる保全計画書策定のための体制づくりを進めてきました。
そして2014年5月に敦賀市によって正式に保全・活用計画策定委員会が発足され、基本計画と実施計画を2年かけてつくられることになりました。計画策定では、多くの人に関わってもらえるよう、公開したワーキンググループ形式での検討が行われています。NACS-Jも委員に加わり、過去のワークショップの結果やモニタリング調査の情報提供、計画の取りまとめ方の提案など積極的にかかわっています。
全国的にもラムサール条約湿地で独自の保全活用計画をつくっている場所は少なく、策定方法自体も参考となる取り組みです。今年度中に基本計画がパブリックコメントに出される予定ですので、ぜひご注目ください。
▲中池見湿地の魅力と問題を知ってもらうためのチャリティー・トンボ観察会を10/19(日)に開催した。福井県自然観察指導員の会に運営を全面協力いただいた。
(保護・研究部 福田真由子)