中池見湿地・北陸新幹線計画 透明性のある委員会と調査になるよう働きかけています。
2012年にラムサール条約登録地となり現在北陸新幹線の路線計画がある中池見湿地(福井県)で、将来の路線建設工事による影響評価や予測のための調査手法などを話し合う専門家委員会(中池見湿地付近環境事後調査検討委員会)が11月16日に行われました。
(⇒写真は、路線計画のある後谷(うしろだに)。山に囲まれた谷で、広い湿地とは違った生物相をもっている。)
NACS-Jではこれまで要望書や事業者との直接の協議などを通じて、何度も透明性のある委員会・調査となるよう求めてきましたが、それにもかかわらず会議は非公開となりその後の議事録などの公開の仕方もまだ決まっていません。
これに合わせ、NACS-Jでは地元主要団体のひとつであるNPO法人中池見ねっとからの要望書の提出を支援するとともに、提出に同席して県や国への直接の働きかけを再度行いました。
湿地の水源となっている山へトンネルを通す現在の路線計画は、貴重な場所の破壊や生物相の分断の影響もさることながら湿地本体の水収支への影響も心配されます。
NACS-Jでは今後も保護地域の自然環境がしっかり守られるよう働きかけを行っていきます。
(保護・研究部 福田真由子)