自然林復元100年モニタリング調査会 参加者募集中!(7/16~17)
自然林復元100年モニタリング調査会(植生版) はじめの一歩!
日本自然保護協会は、イヌワシ・クマタカ・ツキノワグマが生息し、ブナの天然林が広がる首都圏の水源・利根川上流の1万haの国有林「赤谷の森」(群馬県みなかみ町)において、生物多様性保全と持続的な地域づくりを目指した地域住民、林野庁とともに3者協働で森林管理に取り組む “AKAYAプロジェクト” に取り組んできました。2011年には、約2,900 haの人工林の約2/3を自然林に復元することを盛り込んだ生物多様性保全型の国有林の管理計画をはじめて策定しました。
今年度、人工林を自然林に復元させるため、人工林を伐採し、植栽に頼らず天然更新によって自然林に回復させるための大規模な伐採実験を行います。
現在は、スギ人工林に一面覆われていますが、本来はブナやミズナラが優占し、ツキノワグマや多様な生き物たちが生息する豊かな森です。人工林を伐採し、天然更新によって本来の自然がどのように回復していくのかを調べるため、植物・哺乳類・鳥類を指標としてモニタリングします。
そこで、7月16日(土)~17日(日)の2日間で、赤谷の森の自然林復元試験地において、今後100年間の植生モニタリングを一緒に行ってくれるボランティアを募集します。専門家から樹木の見分け方や、植生調査方法の基礎などを学びながら、伐採前のスギ人工林の調査を行います。
森林の再生・保全に興味のある人、自然保護の現場で調査の体験をしたい人、森林の生物多様性の評価方法を学びたい人、ふるってご参加下さい。植生調査の経験のない方でも歓迎です。
>> AKAYAプロジェクトの詳細はこちら
◆自然林復元100年モニタリング調査会(植生版) はじめの一歩!
開催日: 2011年7月16日(土)~17日(日)
申込〆切: 7月8日(金)まで
主 催: NACS-J
定 員: 20人
参加費: 10,000円(1泊3食付、保険料、資料代など)
*NACS-J会員・学生・赤谷プロジェクト地域協議会会員・赤谷サポーターは半額になります。
(赤谷サポーターについてはこちら)
宿 泊: 川古温泉浜屋旅館
講 師: 亀山章(東京農工大学名誉教授)、長池卓男(山梨県森林総合研究所)
プログラム(予定):
1日目:
○講義「AKAYAプロジェクトの歴史と7年間の活動の成果」
なぜ自然林復元のための伐採試験を行うのか?
○エクスカーション「復元目標のブナ・ミズナラの天然林と自然林復元試験地めぐり」
・復元目標および周辺の天然林(ブナ・ミズナラの天然林、イヌブナ林、サワグルミ・カツラの渓畔林)
・自然林復元試験地(自然林復元のためカラマツ人工林を帯状伐採(20、30、40m幅)した5年後の試験地の様子、今年伐採予定のスギ人工林の様子)
・人工林(スギ、カラマツ人工林および列状間伐など人工林管理の様子)
○植生調査実習1「植生調査(植物社会学的手法)」
(樹木の見分け方、森林の種類構成・階層構造の記録方法などを学ぶ)
○夜:懇親会 と 赤谷の森のいきもの映像鑑賞会
(AKAYAプロジェクトの調査時に撮影されたツキノワグマ、イヌワシの子育ての様子などの動画)
2日目:
○植生調査実習2 「毎木調査、光環境計測」
(樹木の大きさとその経年変化を調べる方法、光環境を測る方法を学ぶ)
集 合: 7/16 いきもの村(10:30) もしくは 学校下バス停※(10:10)
*いきもの村への行き方は、こちらを参照ください
解 散: 7/17 いきもの村 (16:00)
もしくは 学校下バス停(16:20 ;上毛高原17:22発の新幹線(東京行)に接続可))
※学校下バス停までの行き方
その1) 新幹線8:04東京発 → 9:20上毛高原着
関越交通バス 9:41上毛高原駅発 → 10:10学校下バス停着
その2) 高崎線 6:27上野発 → 8:15高崎着
上越線 8:24高崎発 → 9:16後閑着
関越交通バス 9:35後閑駅発 → 10:10学校下バス停着
申し込み方法:
以下の必要事項をご記入の上、7月8日(金)までに、下記あて先までEメールでお申し込みください。
(メール表題は「赤谷自然林復元100年モニタリング調査会の申し込み」としてください)
◆申し込み 必要事項
(1) 氏名(ふりがな)・所属
(2) 連絡先 (住所・TEL・FAX・Eメール)
(3) 区分 (一般 ・ 学生 /NACS-J会員番号)
(4) 集合場所: 学校下バス停 ・ いきもの村
(5) 解散場所: 学校下バス停 ・ いきもの村
(6) 自家用車で来られる方
【申し込み・問い合わせ】
NACS-J保護プロジェクト部 担当:藤田、出島
TEL 03-3553-4103
akaya@nacsj.or.jp