赤谷基本構想パンフレットで地域との意見交換を進めています。
会報『自然保護』No.518(2010年11・12月号)より転載
AKAYAプロジェクト(以下プロジェクト)では、2009年度末に赤谷の森づくりの基本的考え方をとりまとめた「赤谷の森・基本構想」をつくり、国有林の定める森林計画に反映させる作業を進めています。その中での課題のひとつに、赤谷プロジェクト地域協議会に参加されていない地域住民の方へ、これからの「赤谷の森」の管理方針をどのように普及し、それに対する意見収集を行うかということがあります。
そこで幅広く地域の方に読んでいただくために基本構想のパンフレット(概要版)を作成し、それをもとに「赤谷の森」と地域の将来について意見を交換しあう場をつくりました。「赤谷の森」に隣接する地区の区長さんをはじめ、幅広い方を訪問して意見交換を始めています。その中で、赤谷の森と地域の方の暮らしが関係性を失っている現状や、プロジェクトの取り組みが地域の方には十分に伝わっていないことも分かってきました。一方で、プロジェクトとして地域のお祭りに参画するなど、新しい関係が生まれるきっかけにもなっています。今後も意見交換を進め、この結果を「持続的な地域社会づくり」のための活動に反映させていきます。
(保護プロジェクト部 出島誠一)