2008年度は「生物多様性復元のための植生管理の指針」と 「自然誌活用システム」をつくります。
2008年5/6月号より転載
AKAYAプロジェクトは、1万haの国有林「赤谷の森」の共同管理を通じて、生物多様性の高い自然に囲まれた地域社会のモデルケースづくりを目指しています。
2008年度は2つのことに着手します。
(1)生物多様性復元のための「植生管理の指針」づくり。
これまでの自然環境モニタリング活動で得た情報をもとに、野生生物の生息環境として機能の高い森に誘導するために、スギやカラマツの人工林の伐採方法や伐採時期を検討し、自然の復元力を後押しする植生管理に取り組みます。また、プロジェクトが考える森の将来像を、国有林の管理経営計画に反映させる検討チームを設置します。
(2)教育・研修の拠点となる「自然誌活用システム」づくり。
プロジェクトにかかわる人々が日々の活動の中で得る自然情報をGISやウェブに集めて蓄えることができるシステムをつくるとともに、教育や研修の教材に加工する作業チームを組織化します。
これらの活動の中には、地域住民やサポーターが調査や実作業にかかわるしくみもあります。関心をお持ちの方は、AKAYAプロジェクト担当までお問い合わせください。
(保護プロジェクト・茅野恒秀)
※プロジェクトの新しいパンフレットができました。