普天間飛行場代替施設建設事業に関して沖縄県から沖縄防衛局に提出された質問の公開を求めて要望書を提出しました。
2013年10月9日
沖縄県知事 仲井真弘多 殿
公益財団法人 日本自然保護協会
沖縄・生物多様性市民ネットワーク
ジュゴン保護キャンペーンセンター
ヘリ基地いらない二見以北十区の会
北限のジュゴン調査チーム・ザン
ジュゴンネットワーク沖縄
沖縄環境ネットワーク
沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団
ヘリ基地反対協議会
沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民連絡会
普天間飛行場代替施設建設事業に関して沖縄県から沖縄防衛局に提出された質問の公開に関する要望書
報道によると、沖縄県海岸防災課は10月4日に、普天間飛行場代替施設建設事業に関して沖縄防衛局に対し31項目73の質問事項を盛り込んだ文書を送付したとあり、また沖縄県環境生活部からも質問が提出される予定とあります。これらの質問事項及び沖縄防衛局からの回答について、インターネットで公表を要望します。
沖縄県は、同事業の環境影響評価の手続き期間中は、比較的透明性の高い審査と、住民参加を許容する姿勢をとってきました。沖縄県や県の環境影響審査会は、制度上では定められていない手続きを設け、住民意見の表明の場を作り、また住民からの意見を収集し、それを知事意見に反映させてきました。このように、環境影響評価法で重視されている住民参加を大切にしてきたことが、「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価」で防衛省が出した『評価書』に対する、沖縄県知事の「評価書で示された環境保全措置等では、事業実施区域周辺域の生活環境及び自然環境の保全を図ることは、不可能」という厳しい意見に繋がりました。
沖縄県が今抱えている質問や、それに対し沖縄防衛局がどのように回答するかという手続き過程は、市民への透明性を確保する必要があります。沖縄防衛局に対し沖縄県海岸防災課が出した質問および今後出される予定である沖縄県環境生活部からの質問を市民に公開することを要望します。