屋久島・シカの影響を調べます
屋久島ではシカが樹木の皮や下草を食べてしまうことが問題となっています。
そこで、植生や地表にすむ昆虫へのシカの影響を調べるため、7箇所の調査ポイントを設け、シカが入れないように柵を設置して、柵の内外の比較調査を行うことになりました。
まず、5月22日から4日間で、調査員の東京大学新領域創成科学研究科の学生とともに、2箇所で柵の設置を行いました。
雨の多い屋久島のこと、初日以外はすべて、雨の中の作業でした。
重いポールやネットを持って雨の中登山道を登り下りし、調査予定地まで運び、設置作業を行いました。まずポールを設置し、次に順番にネットを張っていきます。
悪天候のため、寒いだけでなく風も強く、根気とスピードが要求される作業でした。
ヤクタネゴヨウ隊の斉藤さんが指導してくださったため、2箇所とも比較的スムーズに設置ができました。
その後、私は現場を離れてしまいましたが、斉藤さんと学生のおかげで、31日までに全7箇所の柵の設置が無事終了しました。
学生達はもう一人前のシカ柵設置職人になっています。
(ありがとうございました!)
7月からいよいよ調査が始まります。
(保護・研究部)朱宮丈晴
柵の高さは2m
どしゃぶりの中の作業