欧州CBDレポ7 保護地域作業部会終了
2月15日(金)の21:30に無事?会議は終了しました。
疑問符がついているのは、作業部会でまとめた文書に[ ]付きの表記が多くあったからです。つまり、[ ]付きとは文章の表現について合意がとれなかったということを意味し、多くの問題をはらんだまま、COP(締約国会議)に宿題を先送りしてしまったということです。
10ページにも満たない文書の中に、150カ所も[ ]が付いてしまいました。表現は、非常に細かい部分に及びます。例えば、CBD加盟国は、各国に○○することを[要請するrequest][奨励するinvite]というような具合にです。一部の国からは、義務的な表現は極力避けるような修正案がだされました。
NGOからは、この結果について「(多くの政府は)2010年目標の達成に貢献すると表明しながら、資金メカニズムといった大事な仕組みについて、次につながる道筋をまともに話し合わず、[ ]だらけの何の進展もない文書しかまとめなかったことに失望した」と語気を激しく非難しました。
会議の閉会に際し、議長からも「1週間もの時間を費やして出した今回の成果に、誰もがフラストレーションを感じていると思う。どうかCOP9の時には、政治的意思を新たにして、議論に望んでほしい」という趣旨の発言がありました。
偽りの心があると抜けなくなるという伝承の残る真実の口(サンタ・マリア・イン・コスメディン教会)。FAOに入る際には、セキュリティチェックだけでなく、「真実の口」チェックも必要だった……