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nacsj

『世界の宝、泡瀬干潟を未来の子どもたちに引きつぐために』

2003.11.01
活動報告

会報『自然保護』No.476(2003年11/12月号)より転載


沖縄島東海岸にある泡瀬干潟では、2001年10月より埋め立て事業がすすんでいます。

事業者は環境影響評価書に基づき環境保全措置を検討・実施していますが、事業者の実施した調査では自然環境の実態が十分に把握されず、それに基づいた不十分な環境保全措置である海草移植実験の結果、広い範囲で海草藻場が消失し、底生生物の死滅が確認されています。

より多くの人たちに泡瀬干潟の問題を知っていただき、干潟の自然を未来に引き継いでいくために、今年3月に開催した、泡瀬干潟シンポジウム「埋め立ての問題点と保全に向けて」の記録をまとめた報告書を作成しました。

報告書には干潟の現状のほか、環境アセスメントにおける保全対策の基本的な考え方や、専門家委員会のあり方など、各地で応用できるヒントもたくさん詰まっています。

また、NACS-Jは今年7月に専門家による調査委員会を、発足させました。泡瀬干潟の自然環境の調査を行ない、その現況把握、海草移植および埋め立て事業が生態系に与える影響の予測、保全のための提言を行なっていきます。

9月10日より地元市民とともに、1回目の泡瀬干潟自然環境調査を開始しました。これから市民参加型調査と泡瀬干潟学習会を継続的に実施します。多くの方のご参加をお待ちしています。

保護研究部・廣瀬光子

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