祝 荒瀬ダム水利権失効!
熊本県を流れる球磨川水系で、川辺川ダム問題とともに地元住民を翻弄し続けてきたのが、荒瀬ダム撤去問題です。
荒瀬ダムは1955年、球磨川河口より約20kmの地点につくられた水力発電ダム。以後50年以上にわたり、水質汚濁やアユなど漁獲の減少、水害などの被害が次々と起こり、住民たちを悩ませてきました。
潮谷義子前知事が2002年に撤去を表明しましたが、蒲島郁夫現知事がダム存続に方向転換。しかし、地元漁協や住民の反発を受けて、2年後のダム撤去に再び方針転換。さらに撤去費用捻出を理由に2年間の水利権延長を打ち出したものの、漁協や県議会の理解が得られず3月24日、ダム存続を断念というのが、これまでの経緯です。
そして本日3月31日、ついに水利権が失効し、 4月1日にはダムのゲートが開放されます。
全国初の大型ダム撤去に向けて、大きな一歩を踏み出します!
地元で長く保護活動を続けられている自然観察指導員 つる祥子さん(ブログ)から、ゲート前回記念のイベントのお知らせをいただきました。
ダムサイトでは今夜23時から、関係者が集まって、ゲート開放のカウントダウンを行うそうです。
ちょっと遠い東京からも、この瞬間を一緒にお祝いしたいと思います。
熊本の皆さま、長い間、本当にお疲れ様でした。これからも応援し続けます。
*荒瀬ダムがどんな影響を及ぼしてきたか、くらしと自然のつながり再発見プロジェクト
第1話「太か鮎はきれいか川が育つっと。」 とインタビューをご覧ください。
*これまでのNACS-Jの川辺川ダム問題への取り組みは活動記録でご紹介しています。
(編集部)