COP10 23日 新戦略計画のコンタクトミーティング/ワールドオーシャンデー/NACS-Jブース
23日、10時より重要な新戦略計画のコンタクトグループミーティングが再開しました。
昨日に続きtwitterで実況。
議長は明日は集まらないよう建設的な議論しようと言って始まり、一同笑う。オブションが5つもあるミッションは後回しになった。
2050年にあるべき世界像を示すビジョンから議論スタート。自然と共生する世界を目指すうえで、2050年までに価値づけ、保全するのは自然の何なのか、資源、価値、恵み、遺産など各国によって解釈の違いがあり、議論で共通認識にしていく。
中国は生態サービスを提案したが、wealthを賛同する声が多い。
生物多様性にどのような価値づけをするか、議論中。EUからも、生態系サービスでいいではないかと提案。東南アジア諸国は商業的な響きのある言葉には抵抗があると発言。生態系サービスが必ずしも商業的ではないことの理解が求められ、生態系サービスに集約した文章にまとまる。
散会し、ランチにミッション、目標5、6 、7ごとに議論されたことを15時に再開されるコンタクトグループミーティングで報告となるようだ。
(大野正人/保護プロジェクト部)
ワールドオーシャンデーイベント参加しています。
今回COP10の海の議論で大きな焦点のひとつとなったのが、アジア海域で大規模に起こっているサンゴの白化現象です。インドネシア代表がサンゴに迫る脅威、失う経済的価値の大きさについて話していました。
インドネシア代表はCOP10でとても積極的な姿勢を見せています。数日前のことですが、本会議が終わった後に海のコンタクトグループでは、サンゴ関係などの新しい決議案を6つも提案しました。
どれも納得のいくものだったので満場一致で受け入れられたということがありました。
アジア・太平洋のサンゴ礁を守るため、2006年からコーラル・トライアングルというプロジェクトがオーストラリアと関係諸国を中心に始まっています。
発展途上国のサンゴ礁は先進国が経済支援して助けてくれますが、日本のサンゴ礁はいったい誰が助けてくれるのか?。他国の保全策への支援もいいですが、日本には自国の自然の保全に責任があります。
CBD市民ネット沿岸作業部会が作成した『おさかなガイドブック』が白鳥ホールのスクリーンで大きく紹介されました。
「COP10のオフィシャルランゲージはbroken Englishである」と、リー博士がジョークを言いました。「今回のCOP10ではCBD市民ネットのみなさんがbroken Englishでがんばっている姿が好ましい、がんばれるだけがんばって欲しい」と期待と励ましの言葉がありました。
(安部真理子/保護プロジェクト部)
今日は休日で一般の方も会議参加者もたくさんの方が交流フェアに足を運んで下さり、にぎわっています。
NACS-Jのブースでは外国の方の対応に通訳ボランティアの方(今日はなんと高校生‼/写真左側の方)が大活躍です。
(大野正人/保護プロジェクト部)