COP10 24日 国際海洋政策の非公式会合
24日、夕方から国際海洋政策についての非公式会合がありました。世界の海関係者が集まっており、日本のNGOも傍聴しました。日曜日ですが同じ時間にABSのコンタクトグループも進行中でした。
「おはようございます、あら、こんにちはかしら」と笑顔であいさつをしたのは、国連大学のアン・マクドナルド氏。「今日はアンさんの誕生日ということもあるので会議は短めに、でも充実したものにしましょう」と議長。
国連大学などから里海の事例紹介ののち、パトリシオ氏からGOBI(Global Ocean Biodiversity Initiative)の紹介があり、「世界の海の64%は公海。公海を何とか守っていかないと」と語りました。
世界の40名以上の海関係者が参加したこの会合では、コミュニティーベースの海保全の話しから、センサスオブマリンライフ、気候変動や調査研究(OBISなど)などさまざまな方面からの話しを聞くことができました。
今まで別々になされていた公海と沿岸の取り組みや、漁業と海洋生物多様性の保全に類似性があるということに各関係者が気付いてきたようです。限られた時間でも会って話をすること、情報交換することが重要です。
この会合はコンタクトグループでもなく、もちろん十分な話し合いや議論がなされた訳ではありませんが、会って名刺を交換することから全てが始まります。今日は将来への第一歩。この会合はCBD事務局のリー博士の提案で設けられた特殊な場です。リー博士に感謝したいと思います。
(安部真理子/保護プロジェクト部)