沖縄県でふれあい調査講習会を開催しました。
保護プロジェクト部の安部です。
6月18日土曜日の午後に名護市東海岸のわんさか大浦パークにて、ふれあい調査講習会を開催しました。
「人と自然のふれあい調査」は、市民が主体となって行うことができる調査で、地域の身近な自然とその自然とかかわりあって成り立ってきた地域の暮らしや文化を、掘り起こして記録していく調査です。今回は初の試みでしたので何人位集まってくださるか心配だったのですが、20名の参加者にこの調査方法を学んでいただくことができました。
沖縄島の北は名護市や今帰仁村から、南は糸満からと沖縄島各所から来てくださいました。
NACS-J事務局長の開発法子から、ふれあい調査について宮崎県の綾町を例にした講義を行い、その後、ふれあい調査の方法を体験していただくため参加者の皆さんの、沖縄の自然とのふれあいの体験のお話しを聞かせていただきました。
目に浮かぶ風景としては「備瀬のフクギ並木」「大浦湾のアオサンゴ群集」「名護の七曲」「三原の水源地」などがあげられ、耳に残る音では「御願言葉の美しさ」や「ミナミコメツキガニがエサを食べる音」、鼻に思い出す匂いとして「サンニンやタンカンのかおり」、舌になつかしい味として「羽地の貝柱」「辺野古で食べたヤギ汁の味」など沖縄ならではのものが多くありました。
その後、名護市の天然記念物に指定されている大浦川のマングローブを散策しました。
名護市二見にある民宿てるやにて交流会を行いました。交流会にも10名以上の参加があり、環境問題から基地問題まで幅広いことを話すことができ、盛況に終わりました。
今後、沖縄各地でふれあい調査が広まっていくことを願っています。
※この講習会は平成23年度環境保全機構地球環境基金の助成を受けて開催されました。