沖縄 「嘉陽海岸エコ・コースト事業」のその後
保護プロジェクト部の安部です。
6月3日に意見書を出した沖縄本島嘉陽海岸エコ・コースト事業に関し、
その後の対応を沖縄県北部土木事務所に聞きに行ってきました。
当方が問題点としてあげた事項を真摯に検討し、
当初の9月の工事着手予定を来年3月まで延期し、
その期間に地域住民との対話や専門家・NGOの意見の取り入れ、
環境調査の充実などを行ってくださるそうです。
嘉陽にはジュゴンが利用する藻場があることを真剣に受け止め
「これは大変な工事を担当してしまったと大きな責任を感じている。
ジュゴンや藻場に影響が出ないように細心の注意を払わなければいけない。
またこれが先進優良事例となるようにし、禍根を残さないような良いものとしたい」と
技術統括担当者が抱負を述べてくれました。
保全活動を進めていく上では心ならずも行政との対立構造となってしまうことが多いのですが、
今回のようにスムーズに話し合いが進むと本当にうれしく思い、努力の甲斐があったと思います。
工事計画の変更や住民との対話や聞き取り作業は大変なことと思いますが、海の生き物にとっても人間にとっても非常に大事な地域ゆえがんばって欲しいものです。
面談にご同行いただいた地元NGOと名護市議のみなさま、ありがとうございました。
▲嘉陽海岸