IUCNアジア地域自然保護フォーラム2日目(NGO個別会合、サイドイベント)
保全研究部の道家です。
IUCNアジア地域自然保護フォーラム2日目は、本プログラムの合間をぬって、インドのNGOと個別会合、サイドイベントを行いましたので、その報告です。
国際自然保護日本委員会の活動、生物多様性条約市民ネットワークの活動について紹介をおこないました。現在インドではボンベイ自然史協会と、インド国内委員会とがそれぞれCOP10に向けた準備をはじめているそうです。
日本の活動が大変刺激になったようで、IUCNのインド事務所から、インドで行うCBDセミナーに参加してもっと詳しく説明をしてくれると嬉しいというお誘いも受けました。
「生物多様性条約のCOPとは何か」、「どのようなプロセスで物事が進むのか」、「どのように市民社会が関われるのか」という日本でも何度も行った勉強会をインドで行っていきたいとのことで、日本での経験を何らかの形で提供することを期待されました。
サイドイベントでは、IUCN-Jの「にじゅうまるプロジェクト」を紹介し、ほかに、国連生物多様性の10年市民ネットワークの今井さん、日本雁を保護する会の呉地さんからもCOP10や3.11後の日本の状況報告などをしました。
韓国からの参加者からは「大変意義深と思うので、アジアや世界に広める計画はあるのか」という質問があり、「IUCNと協力して世界的な広がりをどう作れるのか考えていきたいと思う」と回答しました。
生物多様性条約事務局の方も来られているようで、吉田正人NACS-J理事(IUCN-J会長)が聞いたところによると、愛知ターゲットは正式には生物多様性条約戦略計画2011−2020と呼ぶのですが、条約事務局では、愛知ターゲットまたは愛知生物多様性ターゲットと呼ぼうと決めているそうです。その意図はこれが生物多様性条約の目標ではなく、そのほかの環境国際条約やNGOや市民社会の「共通の目標」であるということを強調したいという理由からだそうです。
私も初めて聞く話なので、日本からももっとこの目標達成に向けて行動することの重要性を提案できるようになるとよいと思いました。
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