普天間基地の辺野古移設に向けた環境アセス、那覇地方裁判所で証言をしました。
保護プロジェクト部の安部です。
那覇地方裁判所では普天間基地の辺野古移設に向けた環境アセスについてやり直しを求める裁判(辺野古環境影響評価手続きやり直し義務確認請求事件)が行われています。
初日の11日は環境アセスの専門家である、沖縄大学の桜井国俊教授は、追加提出された方法書に、住民が意見を述べられなかったことや、ジュゴン調査の問いの立て方などを挙げて、「アセスの2本柱である、科学性と民主性が2本とも損なわれている」と指摘。
続いて花輪伸一氏(元WWFジャパン、沖縄・生物多様性市民ネットワーク)が移設先となっている地域の自然の大切さや環境保全措置の不備などを証言しました。
2日目の12日は安部がトップバッターとなり「辺野古/大浦湾のサンゴ礁における環境アセスメント調査の問題点」について証言しました。
準備書の記載は工事が環境にどのような影響を与えるかについて、比較対象となるポイントが設定されていないことを指摘し、準備書の科学性について疑問を述べました。
また、2011年12月に提出された評価書について、「サンゴの価値や回復の度合いを過少に評価している」と意見を述べました。これに対しても他の証言者と同様に、国側からの反対尋問はありませんでした。
午後は宜野湾市の山内繁雄基地政策部長が原告の証人として出廷し、日々の生活のなかでの経験に基づくことを述べたうえで、「配備が予定されているMV22オスプレイは、環境影響評価書の想定より飛行経路が広くなるのは確実」と証言しました。説得力のある証言でした。
明日、3日目の13日は3名のジュゴンの専門家からの証言があります。
安部の証言分は琉球朝日放送にて報道されました。
◆環境アセスやり直し裁判 専門家が「アセスは科学的でない」と批判
←私の担当弁護士、三宅俊司先生のご挨拶。左はヘリ基地反対協議会代表の安次富さん。
←事前集会の最後に気合いを入れる原告と傍聴者たち。