沖縄・嘉陽海岸の護岸建設事業者と話し合いをしてきました。
保護プロジェクト部の安部です。
先週、日本自然保護協会から2011年6月に意見書を出した嘉陽海岸住民参加型エコ・コースト事業という護岸建設事業に関し、事業者である沖縄県北部土木事務所と、地域のNGO「北限のジュゴン調査チーム・ザン」と3者で会合の場を持ちました。
この事業に関しては、以前話し合いを持った際にも、土木事務所の統括班長より「次世代に禍根を残さない工事にする」と高い志を示していただいています。
今回、土木事務所から伺ったお話もジュゴンがすむ海に影響がなるべく及ばないよう、「セットバック方式」の採用を検討しているとのことでした。
また「予算がついているので何がなんでも工事をする」というようなことはせず、地域住民との合意形成ができるまで着工はしないと述べられていました。
日本の公共工事のお手本になる事業になることを願っています。
この取り組みは沖縄の新聞・琉球新報の金口木舌欄でも以下のように取り上げられています。
●しっくりこない風景があった
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-189701-storytopic-12.html
そして今日のNHK沖縄によると、沖縄防衛局が先月17日にこの嘉陽海岸と大浦湾にいるのを確認しているそうです。
●防衛局調査でジュゴン確認
http://www3.nhk.or.jp/okinawa/lnews/5095561621.html
名護市東海岸(嘉陽海岸、大浦湾)がいつまでもジュゴンがすめるきれいな海でありますように。
←今年2月に砂浜調査を行ったときの嘉陽海岸