沖縄県普天間基地移設予定地にウミガメが頻繁に上陸している―アセスと矛盾結果。NACS-Jのコメントが報道されました。
広報・編集部の鶴田です。
沖縄県の米軍普天間飛行場の移設予定地の名護市辺野古の海岸に、アオウミガメやアカウミガメが頻繁に上陸していることを、沖縄防衛局が2011年5月から8月の調査で把握していたことが、分かりました。
昨年末に発表された環境影響評価書で、防衛局は「移設で焼失する海浜はウミガメの上陸に適していない」と結論付けていましたが、2007~2008年にの調査に基づく結果で、ウミガメの上陸に適したのは別の場所であると述べていました。
今回、共同通信は防衛局に辺野古海域で調査した海の生物の報告書を情報公開請求で入手し、防衛局が、アセス結果で上陸の可能性がないとしていた場所にも複数の上陸跡を確認していることを確かめました。
NACS-J教育普及部長の大野が
「影響を評価するのに、2年間の調査では不十分だったことを示している。今回の結果を含めて考えれば、評価書の結論は覆る」とコメントしています。
●共同通信
【普天間移設予定地にウミガメ】頻繁に上陸確認 沖縄防衛局のアセス 専門家「調査不十分」
●東京新聞でも掲載されています。
辺野古海岸にウミガメ頻繁上陸 普天間移設アセスに疑問
<7/26追記>
琉球新報では、7月26日の社説で、この問題をとりあげました。
●琉球新報
ウミガメ調査 恥ずべきデータ隠しだ