10月10日サイドイベント:愛知目標達成にむけ、多様な主体の参画を促進するための方法を検討するCEPA
引き続きインド・ハイデラバードCOP11より道家です。
10月10日夕方のサイドイベントは、IUCN-J主催、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、CEPAジャパン共催で、日本の愛知目標達成に向けた取り組みを紹介するイベントを開催しました。
吉田正人IUCN-J会長(日本自然保護協会専務理事)から国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)の活動概要と直前に開かれた地域セミナーのことを紹介しました。
続いて道家から、UNDB-Jの活動の重要な柱となっている、「にじゅうまるプロジェクト」について発表し、CEPAジャパン・宮本さんから「My行動宣言 5つのアクション」の取り組みについて、ラムサールネットワークジャパン柏木さんから「認定事業 田んぼの生物多様性向上10年事業」について、お話しいただきました。
また、先住民グループとしてオーストラリアで活動しているスティーブンさんや、世界生物多様性ユースネットワークのクリスティアンさん(ドイツ)とメリーナさん(ブラジル)から、ユースの取り組みの発表があり、関わることの難しさやどんなサポートが必要かということも話してもらいました
。スティーブンさんは、もっと地域共同体の取り組みを理解してほしいことを訴えられました。
「多くの保全に関わるグループが人と自然を分けて捉えて、自然の保全を言うけれど、地域住民とその周りの自然は一体であり、文化や宗教(信仰に近い)などとも切り離せない。地域共同体は、愛知目標はまたまだ遠い存在なので、これからもっと多くの仕事が求められる」というメッセージです。
生物多様性条約事務局のデイビット・アインズワースさんも参加いただきました。
「日本のUNDBに関する取り組みが最も進んでいて、リーダーシップをとってほしい」ということを言ってくれました。これまでずっとUNDBを進めていくのに良い事例はないかと話し合って来ましたが、にじゅうまるプロジェクトやMy行動宣言、そこに登録された活動を一体として説明する時間が十分に取れなかったので大変良い機会になったと思います。特に、評価されたのが、「重要だけど、文字面だけで非常に難しい愛知ターゲットを理解してもらおうと様々な努力をしている」や、「コミュニケーションから、行動を引き出そうと工夫していること」でした。
(↑CBD事務局のデビットさん)
サイドイベントは、エコヨミというムービーの上映あり、活動紹介のスライドショーあり、歌あり、ユースのにじゅうまるポーズもありと楽しい雰囲気で終わりました。