第2回生物多様性全国ミーティング、全国各地から自治体・企業・NGOの取り組みと広報キャラクターが集合しました!
保全研究部の道家です。
11月3日に、第2回生物多様性全国ミーティングが開かれました。
この会合は、昨年9月に設立された「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」に参画しているさまざまな分野の代表が一堂に集い、2010年10月の生物多様性条約COP10で決議された「愛知ターゲット」の達成に向け、発表や意見交換を行う場です。
NACS-Jも、事務局を務めるIUCN-J(国際自然保護連合日本委員会)の「にじゅうまるプロジェクト」を通じ、連携事業の認定や生物多様性の主流化の取り組みに貢献しています。
11月3日のミーティングでは、生物多様性キャラクター応援団 共同宣言式が行われました。
「生物多様性キャラクター応援団」とは、自治体・企業・NGOの広報キャラクターが、生物多様性に関するさまざまな取り組みで共同宣言や情報発信など、生物多様性の認知や理解を広げる協力を行う応援団です。
現在、かの「くまもん」を始め、54の広報キャラクターが、この応援団に名乗りをあげています。IUCN-Jのツイッターキャラ「にじゅうまる先生」も応援団に入っています。応援団の団員は今も絶賛募集中です。
参考●応募方法などのページ http://undb.jp/public/index.html
今回は、横浜の水環境のご当地キャラクター「だいちゃん」が、UNDB-Jのキャラクター、サトくんとタヨちゃんとともに共同宣言を行いました。
後半は、全国各地のUNDB-Jの認定連携事業などNGO、企業、自治体、教育機関などの取り組みの発表と、参加者とのワークショップがありました。
←写真:発表する御所実業高校農業クラブの生徒
企業や農林水産業と消費者を結んだ生物多様性の理解、市民主導の生物多様性地域戦略策定への取り組み、グリーン 復興をめざす産学官連携の取り組み、ユースや高校生のエネルギーにあふれた取り組みなど、これまで生物多様性に無関心な層へ、どう広がりをつくっていく か、チャレンジングな活動の発表が続き、各発表者が参加者と「主流化にむけて私たちができること」という意見交換のワークショップを行いました。
わかものネットワークと高校生の交流や、自治体とNGOの協働、消費者と生産者をつなぐアイディアなどさまざまな提案が議論されました。
<各地の活動事例>
●Web約款で日本の自然を守ろう!SAVE JAPANプロジェクト(UNDB-J認定連携事業)
株式会社損害保険ジャパン CSR・環境推進室 室長代理 山下智也
●マリン・エコラベルの取組と普及について
社団法人大日本水産会 事業部 部長 木上正士
●徳島での生物多様性地域戦略の策定に関するプロジェクト(UNDB-J認定連携事業)
生物多様性とくしま会議 事務局長 藤永知子
●海と田んぼからのグリーン復興プロジェクト(UNDB-J認定連携事業)
NPO法人田んぼ 委員 岩渕翼 氏
●生物多様性の主流化に向けた生物多様性・わかもの・ネットワーク の役割
生物多様性わかものネットワーク 事務局長 後藤なな
(右写真:NACS-J会報『自然保護』11・12月号の若もの特集にもちょこっと登場、NACS-Jの保全研究部スタッフでもあります。)
●御所実業高校農業クラブ School Gene Farm Project(UNDB-J認定連携事業)
奈良県立御所実業高等学校農業クラブ 教諭 吉田宏