「環境庁の見解には疑問が残る」
新石垣空港建設予定地の変更に対する(財)日本自然保護協会のコメント
今回の沖縄県および環境庁の見解については、白保サンゴ礁への直接的影響を軽微にする上で評価できるものの一連の礁池内を移動させたにすぎす、その地域のサンゴ礁生態系への影響あるのではないかという疑問が残る。
環境庁長官のコメントにおいて、新予定地は「自然保護上問題はない」としているが、科学的根拠および当該地域の調査データの公表を沖縄県および環境庁に求め、同時に当協会としても、早急に陸域・海域を含めて、新予定地の独自な科学的調査を改めて行い、最終的な評価を判断したい。
白保サンゴ礁の取り扱いについてはIUCNをはじめとし、国内外の自然保護団体、学術研究団体等が重大な関心を寄せている。国際社会で環境間題への取り組み、責任と同時に、本件を含めた国内での慎重かつ積極的な環境保護行政への対応を強く望む。