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海洋フォーラムに参加しました。

2013.05.23
活動総括
icon_shimura.jpg   保護プロジェクト部の志村です。
海洋政策研究財団が主催する海洋フォーラムに参加しました。
毎月一度、開催されているというこのフォーラム、なんと今回で101回目。
テーマは、先日策定された海洋基本計画についてでした。

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第一部は、総合海洋政策本部の事務局長・長田氏の講演。
「海洋基本計画の紹介だったのですが、いろいろな計画が盛り込まれており、すでにいろいろな場所でお話ししていますので、今日は水産や環境の話は少しにさせていただき、今回の目標のうち、私としては一番にしたかったくらいの『海洋の開発・利用による富と繁栄』を中心に…。」
ということで、環境関係のお話が聞けなかったのは残念でしたが、今回の開発計画の様子がよくわかるお話しでありました(会場も、スーツ姿の企業人が大勢いらしてました。)。
(海洋基本計画に対して提出したNACS-Jの意見は、こちらをごらんください。)
海底資源の採掘では、たとえば海底熱水域に生息するオハラエビのようなものにも配慮が必要だし、資源採掘に当たっての環境影響も考えてなくてはいけない、と言った話しは出ましたが、具体的には今日のところは不明です。
洋上風力も、東日本大震災以降、原子力発電からの転換に重要と、イギリスで進められている大規模プロジェクトなどが紹介されましたが、イギリスの法制度や環境アセスメントへの予算投入、知見を積み重ねてきた博物学の実績あってのこと、というところまでは踏み込まれませんでした。
後半のパネルディスカッションは、海洋産業の振興と海洋管理がテーマで、産業振興のためにも、海に関わる人材育成が重要という話題に発展しました。フロアからも、今日は産業の話しが中心と思って黙っていたが、海に出る機会がない、海を知らない子どもが多い、といった切実な意見もでました。海への関心の低下は深刻です。
海洋管理で総括的な政策目標と法制度が必要、というのは、産業分野に限ったことでなく、産業のためにも環境分野を含めて考えることだと思います。また、「政府に頼ってばかりではなく、民間もここまでやったから、これ以上は政治や政府の力と協力して、という姿勢を期待している」という意見も出ましたが、これは産業振興だけでなく、自然保護も通じることだと思います。政府に任せておかず、これからもどんどん活動し、意見を言っていかなくてはいけないと思いました。

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