「いま、沖縄「問題」を考える-『沖縄の<怒>』刊行記念シンポ」に行ってきました。
保護プロジェクト部の安部です。
文京区で開かれた「いま、沖縄「問題」を考える-『沖縄の<怒>』刊行記念シンポ」に行ってきました。この本は英語版は半年ほど前に出版され(英語タイトルはResistant Islands – Okinawa confronts Japan and the United States)、先週は沖縄でお披露目のシンポがあったそうです。
→『沖縄の<怒> 日米への抵抗』 (画板・マコーマック+乗松聡子著 法律文化社発行)
パネリストはこの本の著者のガバン・マコーマックさん(オーストラリア国立大学名誉教授)と乗松聡子さん(カナダ在住、ピースフィロソフィーセンター代表)。
そしてゲストとして高橋 哲哉さん(東京大学教授、哲学専門)と知念 ウシさん(沖縄在住ライター)が加わりました。
今回出版されたこの本はマコーマックさんと乗松さんのご共著です。
内容は沖縄の問題を政治や人権という視点から紹介されたものですが、第7章にはNACS-Jも深くかかわってきた、問題だらけの環境アセスメントの経緯が記されています。
そして第9章「歴史を動かす人々」の1人としてNACS-J会員の浦島悦子さんのことが書かれています。「この本の9章に最も感動した」「9章だけ独立させ、もっと厚くして、別の本にまとめたらどうか」という声も多く寄せられたという評判の良い章です。
みなさまもぜひお手に取ってみてください。
↑東京・文京区でのシンポの様子。左からマコーマックさん、乗松さん、知念さん、高橋さん。
マコーマックさんと乗松さんはオンライン英文誌「アジア太平洋ジャーナル:ジャパン・フォーカス」(http://www.japanfocus.org/)にて、沖縄が直面している問題を多く発信してくださっています。中でも私がお勧めしたいのは、マコーマックさんが2010年に辺野古の環境問題について書かれた以下の記事です。
●The Battle of Okinawa 2010: Japan-US Relations at a Crossroad
乗松聡子さんは最近、琉球新報に連載を掲載されています。リンク先から彼女のお人柄やご活動をのぞいてみてください。
●地元紙で識るオキナワ この人に注目(9)乗松聡子さん
同じ志を持つ異分野の方々と話すと、いつもと違う視点が得られ、元気が出ます。