リニア新幹線計画の凍結・再検証を求める院内集会に参加してきました。
保護プロジェクト部の辻村です。
今日6月7日に、衆議院第1議員会館で開催された院内集会「地震、事故の危険性~リニア計画の凍結、再検証を求める」に参加してきました。
この院内集会は今年になって結成された、リニア新幹線沿線住民ネットワークの主催で開催され、長野県など、関係する沿線の住民の方々100名近くが参加し、熱気のあふれる集会でした。
冒頭、地質学者の松山信幸氏がトンネル工事の危険性について説明され、続いて、大鹿村中央構造線博物館の河本氏が南アルプスの活断層や東海東南海南海地震との関連について話されました。
私からは、JR東海の進める環境影響評価の手続の問題点を指摘するプレゼンを行い、配慮書が役に立たない”アワスメント”になっていること、国土交通省の検討会が、住民からの意見内容については全く議論していない問題を指摘してきました。
会場に集まった方々からは、これからの日本人の暮らし方はもっと地に足のついた、大量消費を前提としない、物質的豊かさよりも心の豊かさを大事にしたものになるべきで、リニアはそれとはそぐわないという意見も出されていました。
人口が減少に転じる将来に、本当に必要なことなのかもう一度立ち止まって考えることが重要ですし、何よりも、沿線の住民の方々の思いに対して紳士に耳を傾けることなく事業が進められていることは大問題です。