辺野古の基地移設問題、地元・名護市の今。
保護・研究部の安部です。
9月4日、北限のジュゴン調査チーム・ザンの鈴木雅子さんと浦島悦子さんと一緒に、名護市企画部広報渉外課に足を運び、辺野古の環境アセスメントの問題点や数々のNACS-Jの調査報告書や意見書をお渡しし、情報提供と意見交換を行ってきました。
また今話題の名護市が作成した新しいパンフレットをいただきました。これを名護市では8月末から各家庭に配布し、埋め立て申請に関する市民の意見を募集しています。〆切は10月31日です。
パンフレットは以下からダウンロードしてご覧いただけます。
●名護市作成のパンフレットについて(米軍基地のこと、辺野古移設のこと)
またこのパンフレットについて話している名護市長稲嶺進さんのお話しが以下のサイトで報道されています。
●「基地移設実感して」 名護市パンフレット作成
▲ユニークな建物として有名な名護市役所の廊下で打ち合わせ中です。
夜はいーなぐ会(稲嶺市政を支える女性の会)主催の学習会に参加しました。 本日の講師はNACS-J会員の弁護士さん三宅俊司先生(弁護士/辺野古アセス訴訟団団長)のご講演です。
埋め立てられる海を見せたくて、アオサンゴの写真のご紹介からはじめます、と三宅先生のお話しが始まりました。
まず公有水面埋立手続きの解説や利害関係者の意見についての説明がありました。そして今回名護市が募集している市民の意見についての意義について解説がありました。
ご講演概略:
『今回募集されている名護市民の意見は公有水面埋立法では規定されていない手続きであり、特別に市長が決めたことである。これは、市長が自分一人の意見を言うのではなく、市長を後押しするために多くの市民が意見を出していくことが必要。市長を一人でがんばらせてはならない。市民の意見が大切となる。特に専門家だけではなく、地域の自然をよく知っている市民が意見を出していかなければならない。』
▲『知事が曲がらない!市民が曲がらなければ勝てる!』と力強い言葉でしめる三宅先生。
続いて、名護市企画部交渉渉外課の仲里幸一郎さんから名護市長が名護市民から集める意見書の説明がありました。「米軍基地のこと、辺野古移設のこと」と題した解説パンフレットを手にしています。多くの市民から基地のことがよくわからないと質問を受けたことから、基地の基本的なことを書いたそうです。特に大きさや埋立土砂の分量などを具体的に想像してもらえるように作ったとのこと。
その1つに代替施設の大きさを名護の市街地の地図に合わせている図があります。洋服の青山から北部農林高等学校、名護十字路付近までとはかなりの大きさです。また代替施設の高さも水面から10メートルもあります、これは名護市民会館の高さと同じです。
←名護市広報渉外課長の仲里幸一郎さんがパンフレットと名護市民からの意見募集について説明しています。
NACS-J会員にも名護市民の方々がいらっしゃいます。1つでも多くの意見が出て、良い方向に物事が動くよう、願っています。