リニア中央新幹線の準備書に対する環境保全の立場からの意見を提出しました。
保護・研究部の辻村です。
現在、JR東海が進めているリニア中央新幹線事業は、1都2府8県にまたがる近代稀にみる大規模開発事業です。
この事業は、世界自然遺産登録やユネスコエコパークへの登録を目指す南アルプス国立公園などの山岳地域から東海丘陵要素をはじめとする里山環境など、
多くの生物多様性保全上重要な地域を貫くだけでなく、いくつもの活断層を横切る計画になっています。
NACS-Jでは昨日11月4日、地形・地質などの基盤環境、自然保護、生物多様性保全などの観点から、リニア中央新幹線環境影響評価準備書を点検、評価した結果、さまざまな問題点があることが分かり、
この事業をいったん凍結し、再度事業位置選定を含めた手続きをやり直すことを求める意見を出しました。
また、本日、関連する都県の知事及び環境影響評価の審査会あてにも、JR東海へ提出した意見書を送付し、環境影響評価の手続きが厳正に行わるよう求めました。
をご覧ください。
信濃毎日新聞に続き、朝日新聞にも掲載されました。
●リニア計画の凍結求める 自然保護協会「活断層横切る」