カヤネズミの企画展では、市民調査のポスター展示もやってます!
みなさんはじめまして!
2014年度損保ジャパンCSOラーニング制度でインターンをさせていただいています、森木千沙都(早稲田大学政治経済学部政治学科2年)です。
CSOラーニング制度とは、損保ジャパン環境財団が行っている長期のインターンプログラムです。応募した学生それぞれが、環境活動を行っているNPOやNGOで働かせていただき、現場を肌で感じます。
私は生き物や自然に関わりたいという思いから、日本自然保護協会に応募させていただきました。
これから8か月間、NGOの現場を体感しながら、様々なことを吸収してきたいと思います!
さて、私がお伝えするのは多摩動物公園で現在開催中の企画展、「草原の小さな住人 カヤネズミ-身近な自然を見つめ、調べ、支えてゆく-」についてのレポート第2弾です!
(→写真:インターンの森木さん)
中でも今回は、「モニタリングサイト1000里地調査」という市民調査ポスター展示のお話を中心にお伝えしていきたいと思います。
今回この企画展で取り上げているカヤネズミは、日本で一番小さなネズミです。そして、生活のすべてを草原で過ごすことから、草原の環境の変化にとても敏感です。そのため、カヤネズミは草原の指標生物とされています。そんなカヤネズミの住む草原は、この半世紀で最も失われた環境の一つであり、草原などの保全活動にはそうした現状をつかむことが重要です。
このカヤネズミの調査に必要不可欠なのが、市民の方々の協力です!
日本自然保護協会が行っている、「モニタリングサイト1000里地調査(以下、モニ1000里地調査)」という市民調査をご存じでしょうか?
モニ1000里地調査とは、全国各地で、市民調査員の方々と共に行っている調査です。調査地は全国で193箇所にも及び、長い調査地では8年間も調査が続いています。
今回の企画展では、そんな全国各地の市民調査員の方々の取り組みが紹介されています!北は北海道から、南は大阪まで。全国各地で、市民調査員の方々がどんな活動を、どんな思いで行っているのかを知ることのできる貴重な場となっています。
市民調査と聞いてピンと来ない方もいるかと思います。しかし今回の展示では、市民調査員の方々が直接メッセージを届けてくださっています!市民調査というものを、身近に感じられるのではないでしょうか。
この企画展を通して、かわいらしいカヤネズミの魅力と現状を知るとともに、その背景にある市民調査へも目を向けていただければ幸いです。
今週末の7月19日(日)には、カヤネズミや市民調査に関するシンポジウムが開催されます!
現在のカヤネズミの状況についてのお話や、今後のカヤネズミとその生息地である草原の保全の在り方について、議論などを行う予定です。
▲市民調査ポスター展示
【おまけ】
13日もぬり絵コーナーは大人気で、たくさんの子どもたちがぬり絵を楽しんでいました。
みんなで完成させる特大ぬり絵には、青い空ができあがりましたよ!