院内集会「自然環境保全とリニア建設は両立できるか」に参加してきました。
保護・研究部の辻村です。
本日(9月12日)参議院議員会館で、社民党の福島みずほ事務所主催の院内集会「自然環境保全とリニア建設は両立できるか」に参加してきました。
これは、NACS-J側から、環境省、国交省、JR東海の3者を呼んで、環境影響評価書の補正が、環境への影響の低減措置として充分なのかを問いかけ議論することを目的に開催を働きかけていたものです。
残念ながら、事業者であるJR東海は、「国政調査権には協力し議員には説明するが、他の人間がいるところには出席しない」との回答で、参加してもらえませんでした。事業者のすすめる環境影響の低減措置に科学的な妥当性があると自信があるのであれば、参加すべきだと思いますし、国交省大臣意見にもあるように丁寧な説明が必要なのですから、その責任を果たしてもらいたいと強く感じます。
今日の議論では、補正内容が大臣意見などをしっかりと反映したものであるかを主眼に話をしましたが、認可手続き中とのことで、肝心な部分の回答は頂けませんでした。
実際の工事がはじまるまでにできればいいとの回答があったのですが、それでは、環境への影響を低減する事に繋がらないので、環境省の見解を求めたところ、環境省としては、補正評価書の段階で、大臣意見を反映してほしいと明確に述べていましたので、地下水のシミュレーションが補正されていないなどの問題を国交省にぶつけました。
これについては、事実関係を確認させてほしいとの回答で、実際の認可の手続きに非常に不安を感じました。
補正評価書の環境影響低減措置が充分で無い場合、事業を認可してはならないと法律には既定されていますので、現状では認可してはならないと言う事になります。ですので、最後に、このままの状態では、認可してはいけないというNACS-J意見書を提出いたしました。
意見書の詳細は、https://www.nacsj.or.jp/katsudo/kokuritsu/2014/09/post-29.htmlをご覧ください。