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北海道の地熱発電開発計画に意見を表明しました。

2014.11.08
要望・声明
icon_tsujimura.jpg 保護・研究部の辻村です。
 
北海道の大雪山国立公園内では、地熱発電の開発計画があります。トムラウシ地区という所で、計画地の東は、厳正自然環境保全地域に指定されており、もっとも厳しく保全をしなければいけない場所です。そのすぐ横での地熱開発計画ですが、国立公園の地種区分では第3種特別地区となっており、2012年に環境省が公表した「国立・国定公園における地熱発電の取扱い」についての通知では地元の合意形成を経た優良事例に限り認めることができるとされている地区です。
 
この問題について、地元の十勝自然保護協会より計画の中止を求める要望書への賛同を求められ、日本自然保護協会としては生物多様性保全の屋台骨ともいえる本地域での開発は、大きな問題があると考えていますので、連名での要望書を提出することとしました。(要望書はこちら
 
私たちも再生可能なエネルギーで社会を成り立たせるべきと考えています。その意味で地産地消の小規模な熱源利用には、地熱利用ができるところもあるでしょう。人と自然の共存と、不可逆的な悪影響で将来に悔いを残さないためにも、開発を拙速に進めるのではなく、誰もが納得できる将来像を共有し進めていくことが大切です。トムラウシ地区に残されている自然は、我が国の宝でもあります。その宝を失ってまで必要な開発行為はないと思います。今後も地域の自然保護団体とも協力させていただきながら活動を進めていきたいと思います。
 

torashimuruhatudensyoyobosyo_doshin.jpg

←10月28日に、北海道新聞で取り上げられました。
 

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