ESDユネスコ世界会議で開催されたイベント「地域のステークホルダーをESDでつなげよう」に参加しました。
保護・研究部の朱宮です。
11月10~12日に名古屋の国際会議場で開催された「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」の文部科学省主催併催イベント「地域のステークホルダーをESDでつなげよう」に参加しました。
ユネスコエコパークに登録された綾町の取り組みを紹介してきました。綾町ではESDとしての取り組みはこれからですが、自然観察指導員講習会や自然観察会、ボランティアによる森林復元などはすでに行われています。
分科会では、主にESDの拠点となっている気仙沼をはじめとした東北地域でのESDの取り組みが事例紹介されました。大学だけでなく、動物園、NPO、美術家による取り組みが紹介されました。多様なステークホルダーを有機的につないでESDを促進していきましょうという内容です。
美術家の田窪さんはフランスノルマンディーで壊れた教会を修復するために家族で移住までしたそうです。単に教会を修復するのではなく、新たな風景に溶け込んだ芸術作品として仕上げていくということで、風景芸術と名づけて活動しているそうです。この教会は16世紀に作られたもので、人間のライフサイクルを超えた数百年あるいは数千年のスケールでものごとを考えていく必要があるというお話しは、分野は違いますが共感できるお話でした。「未来はうしろにある、すなわち未来へのヒントは過去にある」とは示唆的であると思います。
あいち名古屋宣言ではGAPグローバルアクションプログラムが採択されました。持続可能な開発のための目に見える実践活動、すなわち政策、学校、能力開発、若者の参加、ローカルコミュニティについて具体的な活動が求められるということです。
岐阜新聞で、綾のユネスコエコパークの支援とともに、登壇発表が報じられました。
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