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四万十川町のヤイロチョウの森づくりを活かした町づくりを検討する委員会に参加してきました。

2014.12.10
活動報告
icon_syumiya.jpg 保護・研究部の朱宮です。
 
生態系トラスト協会は、8年前から高知県の四万十町の下道地区というところにヤイロチョウの森のトラスト運動を展開しており、現在、その面積は70ha以上に及んでいます。
当初は一口1万円の寄付の資金とナショナルトラスト本部からの資金を使って土地を購入したそうです。今年の7月には大正地区にヤイロチョウの森ネイチャーセンターが開園しました。スタッフ3人で観察会、セミナー、展示、図書館、標本、ガイドブックの作成などを行っています。
ただし、まだまだ町民や町役場の支援が少ないということで、生態系トラスト協会が地球環境基金の助成金を受けて「四万十生物多様性の町づくり検討委員会」を設置し、ヤイロチョウの森づくりを町づくりに活かしていくにはどうしたらよいか検討する中で、NACS-Jにお呼びがかかりました。
 

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▲できたばかりのヤイロチョウの森ネイチャーセンター

NACS-Jからは、宮崎県の綾町での町づくりの取り組みとユネスコエコパークについて、11月に名古屋で開催されたESD(持続可能な開発のための教育)ユネスコ世界会議の様子、同じく先月オーストラリで開催された世界公園会議でのグリーンリストの動き、そしてユネスコエコパークネットワーク会合などの紹介をしました。
 
今回の委員会では、四万十川のアユが40年前に比べて100分の1まで減少してしまっているという状況が発表され、衝撃的でした。また年間50万匹のアユを放流しているが、以前は琵琶湖産のものを放流していたこと、現在では土佐湾で養殖したものを放流している現状が報告され、漁をしばらく禁止にしてもよいぐらい危機的な状況が分かりました。

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