翁長沖縄県知事に、沖縄防衛局が行っている辺野古・大浦湾のコンクリートのアンカー設置作業への中断勧告を求める緊急要請を連名提出。各紙で報じられています。
保護・研究部の安部です。
普天間基地移設に伴う新基地建設で、大浦湾内の辺野古沖に10~45トンものコンクリート製のアンカーが75基も設置され、サンゴや岩礁が破壊されていることが明らかとなりました。
2月10日に翁長沖縄県知事に、沖縄防衛局が行っている辺野古・大浦湾のコンクリートのアンカー設置作業への中断勧告を求める緊急要請書を連名提出しました。
沖縄県に対して、沖縄防衛局の大型アンカーの設置作業を中断させて必要な手続きを取るように求める緊急要請として、「沖縄県民とすべての憂慮する市民有志」発起人の宮城康博さんらが呼びかけ、日本自然保護協会も連名しました。わずか2日で県内外2,662名の連名が集まりました。
各紙で私のコメントも以下のように掲載されました。
2月11日沖縄タイムス●「工事阻止 即断を」
辺野古沖を潜りサンゴなどの生息状況を確認してきた日本自然保護協会の安部真理子さんは「コンクリートブロック投入や仮設桟橋設置など、問題になっている作業は環境影響評価(アセスメント)の対象外で、誰も環境への影響を図っていない」と指摘。責任の所在が不明と批判した。
2月10日朝日新聞●「辺野古沖のブロック、サンゴ礁に傷 移設作業用に設置」
日本自然保護協会の安部真理子主任は「一帯は豊かな生態系のサンゴ礁。投入されたブロックがダメージを与えるのは間違いない」と話している。
2月10日琉球新報●「国は環境考えない」
日本自然保護協会の安部真理子さんは「削られたサンゴの回復に時間がかかるだけでなく、何トンものブロックを一度に投下したり、オイルフェンスを広範囲に設置したことで海流が変わり、サンゴに影響を与えるかもしれない。これまでの岩礁破砕申請やアセスでは、このことが予測されていない」と指摘した。
辺野古に新基地を造らせないと公約した翁長知事、一刻も早い決断をお願いします!
今回の緊急要請文書とお礼は以下のサイトからもご覧いただけます。
(写真提供:ダイビングチームレインボー)
※各局、各紙がこの状況を報道しています。
TBS News i ●ブロックでサンゴ礁傷つく、沖縄・辺野古海底で撮影
東京新聞●辺野古工事 ブイ固定に設置 20トン塊 サンゴ破壊
中日新聞●辺野古工事、サンゴ傷つく 岩盤に20トンブロック
沖縄タイムス●辺野古海底に20トンブロック サンゴ礁破壊
琉球新報●辺野古工事、大浦湾サンゴ破壊 岩盤に20トンブロック
●●●緊急寄付のお願い。辺野古のサンゴ礁やジュゴンの生息環境を守るためご支援を!●●●
日本自然保護協会は、日本の自然を未来に豊かなままで引き継ぎ、くらしを支える自然を大切にできる社会をつくるため、みなさまのご支援で政策提言活動、調査研究活動を行っています。
ぜひ、海の自然保護を進めるためにご支援をお願いします。
日本自然保護協会のWEB SHOP「しぜんもん」から、クレジットカードでご寄付いただけます!
●「しぜんもん」SHOP&寄付
Yahooネット募金、クラウドファンディングJAPANGIVINGのページからも、ご寄付ができます。
●日本自然保護協会の活動に寄付
●SOFTBANK「かざして募金」からのご寄付はこちら