リニア中央新幹線問題に関する院内集会に参加してきました。
保護・研究部の辻村です。
2月3日に、東京外環道とリニア中央新幹線のトンネルの建設が大深度地下40メートル以上で計画されている問題について、住民団体「外環ネット」「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」の主催で、国会内で院内集会「トンネルと地盤・地下水の関係は不安だらけ?」が開かれ、私は話題提供者として参加してきました。
当日の参加者は約80人で急遽、広い場所に移動しなければいけないほど盛況でした。
冒頭、私から「大深度地下開発の環境問題」と題したお話をさせて頂きました。地下のシミュレーションの精度は、事前に取得できるデータ量で決まります。事前のボーリングデータ(地下を掘って得る詳細なデータ)は、穴だらけにはできないので、おのずからその量に限界があり、結果、掘ってみなければわからないのが現状であることや、 JR東海の環境アセスメントでは、公表されたモデルの計算式が古いものであったり、解析に使用したデータの根拠やデータそのものの公開が不十分であるため、この解析結果を第3者が正しいのか間違っているのかを検証できない内容である事 などを指摘させて頂きました。
現職の国会議員である山本太郎さんや辰巳孝太郎さん、宮本徹さん、畑野君枝さん、本村伸子さん、田村智子さんや、元議員の大河原雅子など多くの政治家の方も参加され、地下環境や自然環境、社会環境に及ぼす影響についての関心の高さが示されました。
事業者は、地域の方や、環境への影響を危惧する声を真摯に受け止め、情報をきちんと公開しながら、事業をすすめるべきです。このことを怠り、安全であるとして進めて行くことは単なる「安全神話」に過ぎません。
3.11を経験した今、しっかりと過去を反省し、安全神話を繰り返さないことが重要です。
当日の様子は、↓で紹介されています。
また、別途取材も受けた内容は↓に掲載されています。