綾の照葉樹林プロジェクトで、基本計画をはじめとした今後の活動について話し合いをしてきました。
エコシステムマネジメント室の朱宮です。
2016年1月15日今年初めての綾の照葉樹林プロジェクトの調整会議が行われました。
今回は、通常の調整会議に加えて、第1回目の検討会議を追加したため時間が拡大し午前中から開催されました。
まず、調整会議では2月12日(金)にボランティアによる間伐体験が開催されるので簡単な打ち合わせが行われました。
午後から行われた検討会議では、次のテーマで話し合いが行われました。
(1)綾プロ基本計画について (2)森林環境教育基本計画 (3)調査研究ワーキングについて (4)見本林設置について (5)間伐の手法や間伐の時期などの報告について (6)データベース手法の検討について (7)事務局運営体制について。
これらの案件は10年前から継続して議論されてきたテーマですが、未だに試行錯誤が続いているためすぐには回答が難しいのですが、改めて議論を継続していきましょうとなりました。
(1)綾プロ基本計画について
九州森林管理局で委託調査として調査が出されていますので、綾プロメンバーからの意見も反映して来年度中頃には完成の予定です。
(2)森林環境教育基本計画 について
これはほぼ完成しているのですが、局の担当者が代わり引き継ぎがうまくいっていないために完成されない状態なので、局内で調整の上で完成させることになりました。
(3)調査研究ワーキングについて
このワーキングは2008年度から2009年度までは助成金を使って日本自然保護協会が運営をしていましたが、その後再開されずにいます。まずは、局や日本自然保護協会が行った調査研究について、調整会議の中で共有する機会を半年くらいかけて行うこととしました。
(4)見本林設置について
これも局との話合いですが、多古羅林道沿いに昔の林業集落が比較的よく残されている場所があり、森林環境教育に利用できるとして、森林環境教育基本計画にも記載されている地域があるのですが、綾プロエリアに隣接しますが域外になっているため、編入できないか議論されていました。ゾーニングの見直しの話とも連動するため話が滞っていました。
(5)間伐の手法や間伐の時期などの報告について
これについては局の方も新しい担当者となり現場を知らないので、一度皆で現地視察をしましょうということになりました。
(6)データベース手法の検討について
毎年作成される報告書類をてるはの森の会のHPなどで一括してどこにあるのかわかるように整理するところから始めてみるということになりました。
(7)事務局運営体制について
てるはの森の会は、現在二人体制でですが、来年度から一人が週一回になること、事務所を宮崎市内から綾町内へ移転する計画があることなどが共有されました。しかし、資金については依然として不安定です。
これらの議論は継続審議になったテーマが多いのですが、まずは小さい取組でも一つずつ具体化していくことが重要であることが確認されました。