中池見湿地の保全について事業者に要望書を提出しました。
市民活動推進室の福田真由子です。
4月8日、北陸新幹線建設計画がある中池見湿地の保全について、事業者にラムサール条約の環境アセスメントのガイドラインに則った対応を求める要望書を提出しました。中池見湿地の新幹線のルートは、当初湿地を横切る計画でしたが、保護活動の結果、昨年ルートが変更されました。しかし、変更後のルートでも湿地の水源となる山をトンネルで貫通しますので、自然環境に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。NACS-Jでは現在の建設計画の残された課題や改善点について、昨年10月12日にシンポジウムを開催したり、関係機関への直接の働きかけを通じて訴えてきました。今回、より確実に保全が図られることにつながるよう、改めて関係する自然保護団体7団体連名で事業者に要望書を直接提出するとともに、事業の所管官庁である国交省やラムサール条約の所管官庁である環境省を訪問して、要望書提出の報告をするとともにラムサール条約の締約国として事業者等に条約のガイドラインを遵守するよう監督・指導するべきであると要望してきました。
2022年の金沢―敦賀間の北陸新幹線開通にむけて、急ピッチで建設作業が進む中、中池見湿地の開発が世界の悪例とならないように今後も注視していきたいと思います。
●要望書の詳細は下記をご覧ください。
●要望書提出の記事は4月9日に多くの新聞に掲載されました!
ほか、次の新聞にも共同通信社を通じて掲載されました。
東京新聞、中日新聞、福井新聞、高知新聞、秋田魁新報、大分合同新聞、茨城新聞、京都新聞、愛媛新聞、静岡新聞、東奥日報、北海道新聞、長崎新聞、
河北新報中日、山陰中央新報、徳島新聞、上毛新聞、西日本新聞、
神戸新聞、四国新聞、宮崎日日新聞、新潟日報、千葉日報、福島民報
要望書を提出する亀山理事長
当日の記者会見の様子
中池見湿地