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綾でガイドウォークと有害鳥獣駆除のための狩りに参加してきました。

2016.05.31
活動報告
icon_syumiya.jpg エコシステムマネジメント室の朱宮です。
 
5月20日~22日にかけて綾町に出張しました。
20日は毎月実施される調整会議でした。熊本の大震災で九州森林管理局のメンバーが会議に参加することができず、5月となりましたが11年目に突入して最初の会議となりました。
主に21日に開催されるロングウォーク、連携会議での事業報告と事業計画、事務局運営について議論をしました。今年度から行政関係者も担当が大きく替わり、また、事務局を担っていた、てるはの森の会の相馬さんが退職したこともあり、それぞれぎこちない中での進行となりました。今後は、司会進行をローテーションで回して事務局負担を少しでも減らそうとしています。とはいえ、レジメの作成などてるはの森の会が担わなくてはならない業務もまだまだ多いかと思います。長期プロジェクトの難しいところです。
 

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▲綾町役場裏のビオトープ(綾トープ発見島)で遊ぶ子供達

 
翌21日は、照葉大吊橋から川中神社駐車場までの約3.5kmを歩くロングウォークのイベントにガイドとして参加しました。
 

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▲開会の進行をする宮崎県の松田さん

全部で30名くらいの参加者に対し5名のガイドで案内することになり、1ガイドあたり5~6名のグループでゆっくり歩きながら観察しました。
暑すぎず寒すぎず5月の涼しい風が時折吹くようなすばらしいコンディションの中2時間半あまり歩きました。新葉が展開し照葉樹林を観察するのに一番いい季節で、参加者の方々にも満足していただけたようです。
 

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▲新緑の照葉樹林の中を参加者と歩く

 


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22日は気象観測用のデータロガーの回収を行う予定でしたが、上畑公民館館長の小西さんにお会いし、有害鳥獣駆除を行うというので同行させてもらいました。綾町では年間で今年度は110頭の駆除を予定しているようですが、今はシカやイノシシが多く季節を問わず通年実施しているとのことでした。
 

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▲綾猟友会の皆さん

 
今回は12人体制で竹野という集落の上部で行いました。
まぶし(待ち伏せする人)と、せこ(犬を使って追い立てる人)に分かれて狩りをします。最近は犬にGPSがとりつけられていて手元でそれぞれの犬がどこにいるかわかります。私はまぶしの冨高さんと一緒に無線を聞いていたのですが、見通しの利かない山の中でもポイントのようなものがあって、そこから上(上流)なのか下(下流)なのか、山(山側)、谷(谷側)なのかで、全員がある程度獲物がどこにいるのか特定できるようです。私はさっぱりわかりませんでした…。
ただ、若いハンターはわからないこともあるらしい、あるいは綾南川で普段猟を行っている人は綾北川に来るとわからなくなるということもあるようで、無線で「それなんちゃ?」などのやりとりしている様子はちょっとおもしろかったです。
結局、この日はシシ2頭、シカ3頭を獲りました。シカやイノシシが増えているとはいえ、見通しのきかない急峻な山の中で猟を続けるのは本当にたいへんなことだと思いました。
 

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▲陣頭指揮する冨高さん(右)と小西綾猟友会会長とクロ(オス6歳)

 



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