【サンゴ白化】沖縄島東海岸でリーフチェックをしました
保護室の安部です。
9月30日に、海人の会のリーフチェックに参加して、沖縄県の伊計島灯台下と金武湾西の岩に潜りました。
どちらもユビエダハマサンゴがきれいなポイントなのですが、白化しているサンゴが多く確認されました。
ユビエダハマサンゴのみならず、ミドリイシ類、キクメイシ類、ハマサンゴ類、アザミサンゴ、クサビライシなど多くの種類のサンゴが白化していました。
白化しているサンゴもまだ生きており、褐虫藻が戻ればまた元気になるためリーフチェックでは白化したサンゴもハードコーラル(元気なサンゴと同じ)に分類しています。
灯台下のサンゴ被度は昨年と同様の35%程度でしたが、その半数が白化あるいは色が薄くなっていました。
西の岩の方は昨年と比べてすでにサンゴ被度が5%ほど落ちていました。
台風18号、19号のために人間の予定は大きく狂いそうですが、これらの台風により水温が低下し、白化したサンゴに褐虫藻が戻るのを願うばかりです。
こうして意図せずともサンゴ礁は劣化していき助けられないのに、自ら泡瀬干潟や大嶺海岸(那覇空港滑走路増設事業)、浦添海岸を埋め立て、奄美大島の採石場を放置しているなんて、日本政府や沖縄県・鹿児島県はいったい何を考えているのでしょうか。
これからも、科学的な調査をしながら、日本の宝物であるサンゴが守られるように働きかけていきます。
引き続き、皆さまの応援やご支援をお願いいたします。