千葉県流山市でふれあいマップ作りワークショップを開催しました。
皆さんの家の近くには「全国的に重要とまでは言えないけど、自分たちの地域にとっては大切な自然環境」という場所がありませんか? 「市内でホタルがたくさん見れるのはここだけ」「真夏の昼間でもとても涼しい森」「隣町からわざわざ親子がたくさん遊びに来る小川」といった場所はありませんか?
今や全国で生物多様性が急速に失われており、こういった地域の大切な場所を一ヶ所一ヶ所守り、次世代に引き継いでいくことがとても大切です。しかし、そういった場所の大切さはなかなか社会には理解されず消えていっているのが実情です。
NACS-Jは現在千葉県流山市をモデル地区として、地域にとって重要な場所を地元市民自身が見つけ出し、それをマップにして一般市民に広めたり、行政の環境保全施策につなげていこうという取り組みを行っています。
8月11日は第3回目となるワークショップを開催し、流山市の複数の地元6団体のメンバーが集まりました。
ワークショップでは、これまで集めた情報から作成したマップの素案を元にして、議論を行いました。
たとえば「ここはトンボやチョウやカブトムシがたくさんみられ、子どもの良い遊び場」とか「自然に支えられて育った地場産野菜をその場で味わうイベントを行っている場」「メダカの学校が見られる場」といった場所の情報やその情景がどんどんマップに書き足されていきました。
ワークショップの結果をもとにマップを今年度完成させ、来年度からはマップを使って実際に一般市民にこれらの重要地域の自然やその恵みを実体験してもらうウォークツアーを開催したり、市の生物多様性地域戦略の取り組みと連動して各重要地域での取り組みを進めていく予定です。
▼作成中のふれあいマップのイメージ
(保全研究部・高川晋一)