【開催報告】東日本大震災と防潮堤計画「未来の海辺になにを残すか」
東北の海岸に、最高14.7メートル、総延長約370kmの防潮堤がつくられる計画がある。海と向き合ってきたくらしの前に現れたこの計画。どんなサイズか実感がわかない。そこで”防潮堤まつり”と称し、東北の砂浜に大漁旗を掲げて高さを皆で見上げた。その”防潮堤”が、9月1日・防災の日に品川の街に出現した。大漁旗の”防潮堤”を見上げながら、未来の海辺を語った。
防潮堤まつりin東京
東日本大震災と防潮堤計画「未来の海辺になにを残すか」
200人を超すご来場ありがとうございました。
*開催速報は事務局日誌へ。
*Ustream動画は、nacsjonairのページの過去のライブからご覧ください。配信終了しました。
開催概要
プログラム
展示 12:00~
震災で役立ったアウトドアグッズ/防潮堤計画について/震災前後の植物調査ポスター/東北の砂つぶコレクション など
第1部 13:30~ special対談:団塊オヤジのつぶやき。
海とのくらしに、ある日津波がやってきた。
3.11をくぐりぬけて、オヤジは何を考えた?
復興を目指す怒濤の日々に押し寄せたのは、巨大な防潮堤の計画だった。
・畠山重篤(NPO法人森は海の恋人理事長・牡蠣養殖漁師)
・ 長沼 毅 ( 広島大学准教授・科学界のインディ・ジョーンズ)
第2部 14:40~ 防潮堤、徹底講座
堤防っていったい何? 島国日本の海辺は今どうなっているのか?
海岸生態工学のスペシャリストによるやさしくわかる防潮堤講座。
・清野聡子 (九州大学大学院准教授、NACS-J沿岸管理保全検討WG委員)
第3部 15:40~ 俺らの主張!
防潮堤計画と向き合う世代がさらに将来の世代への思いをぶつける。会場も巻き込んで、大トークだ! ・宮城県大谷海岸・三浦友幸、宮城県唐桑半島・畠山 信、日本自然保護協会ほか
●NPO法人 森は海の恋人
自然の「環」から、人の「和」を育てよう!』をキャッチフレーズに、環境教育・森づくり・自然環境保全の3分野で活動する特定非営利活動法人です。普段の生活でほとんど省みられることのない自然の雄大な循環・繋がりに焦点を当てた事業を展開しています。理事長・畠山重篤、事務局・宮城県気仙沼市。個人賛助会費3,000円、会報『下ノ海ニ居リマス』。
●公益財団法人 日本自然保護協会(NACS-J)
1949年に尾瀬が原を水没させる発電ダム計画への反対運動のため設立した「尾瀬保存期成同盟」が前身。1951年に日本自然保護協会に発展的に改組。今年で創立62周年を迎えました。理事長・亀山 章、会員数約24.000人。事務局・東京都中央区。NACS-J(ナックス・ジェイ)は英名の略称です。個人会費5,000円、会報『自然保護』(隔月発行)