10月は調査講習会(兵庫)、
11月はミニシンポ(大阪)を開催します。
モニタリングサイト1000里地調査は、全国各地の市民に調査の担い手となっていただくことで里やまの生物多様性モニタリング調査を全国規模で実現した、初の取り組みです。今年から約50団体が新たに調査に加わり、ベテランの自然観察指導員からなる団体にも多く参加いただきました。
全国調査では調査手法や精度を統一することが大切であるため、現在調査講習会を各地で開催しており、これまでに愛知・岩手・神奈川などで実施しています。調査講習会では調査の方法だけでなく、調査結果からどのように環境変化が読み解けるかについても伝えています。例えば岩手県「樺ノ沢」で行った講習会では、複数のため池の水質を調べる水環境調査の実習を行いました。池の水色・透視度・pHを測定することで、一見汚れて見えたため池は落ち葉から茶色の色素が染み出ているだけで透視度が思いのほか高かったり、周辺に畑や住居のある池は植物プランクトンによって透視度が低く緑色の水になっていたりと、ため池を通じて周辺の土地利用変化が把握できることを実体験しました。この調査を6年継続されている地元農家の方々も、調査を通じて農業や水に対する意識がずいぶん変わったとのことでした。
市民調査の意義を学び調査を実際に体験いただく調査講習会と、これまでのモニ1000の成果や各調査地での取り組みを紹介するミニシンポジウムを、下記のとおり関西で開催予定です。会員の皆さんもぜひご参加ください。
【今後の予定】
●調査講習会:10月12日(土)三木山森林公園(兵庫)
●ミニシンポ:11月10日(日)I-siteなんば(大阪)
※詳細が決定次第下記ページへ掲載します。