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「千草ヶ原を次世代へプロジェクト」 第1回保全管理作業を行いました。

2012.08.30
活動報告

全国で草地環境が激減している中、茨城県つくば市のいくつかの研究所には希少な草地が点在しています。その中でも高層気象台・気象研究所の敷地内には、気象観測に適した条件を維持するための草刈りが約1世紀も続けられてきたことで「千草ヶ原(ちぐさがはら)」と呼ばれる広大な草地が残されています。
この自然を愛されてきた初代高層気象台長や職員・地元団体の地道な努力により、秋の七草などの植物が保全されてきました。しかし最近敷地内の土地利用や草刈りの頻度が変化したことで、それらの希少種が急速に衰退している傾向が見られました。

そこで6月30日に「千草ヶ原を次世代へプロジェクト」と題した保全管理作業を行いました。当日は農業環境技術研究所の楠本氏や地元「学園都市の自然に親しむ会」のご協力の下、つくば市の研究所の有志の方々が中心となって周辺の研究所や大学、地元の自然観察指導員など12名の方にご参加いただきました。敷地内の希少種の分布を確認した後、特に重要な種やエリアについて草刈りの頻度を抑えるためのテーピング作業を行いました。

希少な草地が次世代に引き継がれていくよう、今後も継続的に管理作業とモニタリングを行っていく予定です。次回は9月末に調査を予定しています。通常は一般の方は立ち入りができない場所ですので参加希望の方は担当までご連絡ください。

(担当:保全研究部・高川晋一 TEL:03-3553-4104 Eメール:takagawa@nacsj.or.jp)

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(↑保全管理作業の様子。現地の観察を行った上で草刈りよけのテーピングを行った。)

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