モニタリングサイト1000里地調査 現地見学会・調査発表会を行いました。
NACS-Jは100年間にわたる里やまの生物多様性の変化をとらえる「モニタリングサイト1000里地調査」(環境省委託)を実施しています。その調査地のひとつ、中池見湿地(福井県敦賀市)では今年で調査5年目を迎えることから、モニタリング調査の活動を一般の方にも広く知っていただくため、NPO法人ウェットランド中池見と共催で2月26・27日に現地見学会と調査発表会を開催しました。
当日は自然観察指導員や市民、市の職員、全国のモニ1000里地調査の関係者などさまざまな主体が参加し、現場の情報を共有したことで、中池見湿地の保全に向けた手立てを考えるきっかけになりました。また、試行錯誤しながら行ってきた中池見湿地の調査は、ほかの地域での活動にも参考となる事例も多く、各地で保全活動を進める調査員同士の交流の場にもなりました。
▲現地見学会の様子。
産卵後間もないニホンアカガエルの卵塊やカヤネズミの古い球巣などを観察することができました。
今後もNACS-Jは地域の生物多様性の保全を進めていくために、モニタリング調査の意義の普及や調査員同士の交流、調査の現場を実際に学ぶ機会をつくるなど、市民調査を応援していきます。
調査の進捗状況のほか最新の調査結果や各地の調査員の生の声を掲載しているニュースレター「モニタリングサイト1000里地調査速報 No.7」もできました。ぜひご覧ください。
(福田真由子/保全研究部)