「身近な自然を見つめる目」調査の学習会を開催します。
会報『自然保護』No.495(2007年1/2月号)より転載
「身近な自然を見つめる目」調査 第1回学習会
これまでNACS-Jは、里やまなど自分たちの住む身近な地域で、市民の手によって自然環境を継続的に監視・調査する(モニタリング)手法の検討を進め、2006年2月には『身近な自然を見つめる目~自然環境モニタリング調査の手引き(以下、手引き)』を発行しました(会報3/4月号参照)。手引きでは、植物や水環境などの項目ごとに調査を実施することを通じて、地域の自然の変化を捉える方法をお伝えしました。
しかし、この調査の本来の目的は、変化を捉えるだけではありません。地域の自然をよりよい状態に回復したり、悪化を食い止めたりするために、調査地域の保全目標を描き、それを実現することで、自然を計画的に保全することを目指しています。
そこで、手引きではお伝えし切れなかった調査結果の活用方法を含め、NACS-Jの考える、「身近な自然を見つめる目」調査の全体像をお伝えする学習会を企画しました。福井県中池見湿地が第1回学習会のフィールドです。手引きの著者の一人である長谷川雅美さん(東邦大学教授)を講師に迎え、実際に調査を行い、その結果と既存の調査結果を使って、調査地の理想の未来像を考えます。
会員・指導員の皆さま、この機会に実際の調査を体験し、自分の活動するフィールドでも試してみてください。また来年度以降、このような調査の学習会を全国数カ所で実施したいと考えています。活動しているフィールドの保全のために調査をやってみたいとお考えの市民グループの皆さま、担当・廣瀬までお問い合わせください。
(保護研究部・廣瀬光子)
主催 | 財)日本自然保護協会 |
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共催 | NPO法人ウェットランド中池見 |
日程 | 3月7日(水)~8日(木)(1日半) |
場所 | 福井県敦賀市中池見湿地 |
対象 | NACS-J会員、ウェットランド中池見会員 |
受講料 | 5000円(受講料、保険料、資料代) ※宿泊費・食費などは含みません。 |
定員 | 先着15名 |
申し込み | 1/31(水)までに、調査学習会参加の希望、名前、連絡先をお知らせください。 |
申し込み・問合せ | 担当・廣瀬 |