【自然のちからニュース】「未来につなぐふるさとプロジェクト」が国連生物多様性の10年日本委員会認定連携事業に選ばれました。
「未来につなぐふるさとプロジェクト」は、キヤノンマーケティングジャパン株式会社がトナーカートリッジ回収やPPC用紙の販売活動などを通じて資金を集め、子どもたちの未来に、多様な生きものを育む美しく緑豊かなふるさとを残すことを目的に実施しているプロジェクトです。NACS-Jは本プロジェクトの支援団体先に対して、生物多様性保全活動のスキルアップ研修の実施などで協力をしています。
本年8月には、NACS-Jの道家哲平(経営企画部 自然のちから推進室)が、支援先の一つ「真庭遺産研究会」(岡山県)を訪問。最近の自然保護の動向や、NACS-Jの取り組みを紹介し、団体の取り組みや支援者拡大に向けたヒントをご提供しました。
真庭遺産研究会は、国の特別天然記念物でもあるオオサンショウウオをシンボルとした河川生態系の調査・観察・教育活動を展開していますが、この助成支援をきっかけとし、若手人材育成や、自然を活かした地域づくりへの参画へと今後活動を広げていく方策を話し合っています。
▲市民も協力した調査風景・80センチ越えのヌシを発見!
また、NACS-Jの幸地彩子(経営企画部 広報室)は、同じく支援先の一つ「NPO法人おおいた環境保全フォーラム」(大分県)を訪問し、イベント広報を効果的に実施するためのワークショップを運営してきました。
見過ごしていた広報のタイミングや、個人がもっていた広報スキルなどを発掘しながら全員で話し合うことで、具体的なアクションプランをつくりあげることができました。このワークショップをきっかけに、団体の広報活動がより計画的・具体的になり、団体の中でPDCAサイクルが動き始めました。
▲ぬいぐるみも有効なコミュニケーションツール
「未来につなぐふるさとプロジェクト」では、MY行動宣言5つのことも活用し、助成先に活用を促すことで、国が2020年までに目指している「100万人のMY行動宣言」にも貢献する事業となっています。
本事業のこのような「多様な主体の連携」、「取組の重要性」、「取組の広報の効果」が、UNDB-Jの推奨する事業として認められ、第9弾の認定連携事業となりました。関係者の皆様に心よりお祝い申し上げるとともに、本事業のパートナーとしてNACS-Jは今後も生物多様性保全に取り組んでまいります。
また、現在、2017年度の協働団体募集が行われています(2016年11月2日(水)〆切り)。地域で活動している団体の皆様は、ぜひ応募をご検討ください。
※本プロジェクトに関係するウェブサイトをご紹介いたします。
・キヤノンマーケティングジャパン株式会社「未来につなぐふるさとプロジェクト」
・2017年度 協働団体募集のご案内 「未来につなぐふるさと基金」 ~生物多様性の大切さを伝える活動を応援します~
・国連生物多様性の10年日本委員会認定連携事業
※日本自然保護協会の活動は皆様からの会費やご寄付で支えられています。日本自然保護協会の活動にご支援をよろしくお願いいたします。
公益財団法人 日本自然保護協会
自然のちから推進室 担当:道家、岩橋
TEL:03-3553-4101 Mail : shizen@nacsj.or.jp