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わが家のお雑煮

2015.02.27
解説
1・2月号の「お雑煮の多様性と生物多様性」で、風土色あふれる各地のお雑煮をご紹介しました。皆さんのご家庭の味も教えてほしいと編集後記やフェイスブックで呼びかけたところ、全国から情報を送っていただきました。ありがとうございます! その一部をご紹介します。

 

愛知県からは「餅菜(もちな)」を入れるというお雑煮情報を3件いただきました。「餅菜」は「正月菜」ともいわれる小松菜の近縁種で、尾張地域の在来の菜類だそうです。今では生産量が少なくなった餅菜ですが、尾張地域のお正月には欠かせないもので、自宅で自家用に育てている方もいるとのこと。真津さんのお雑煮の「かつお菜」や松井さんの「祝だいこん」も伝統野菜です。このような地域在来の伝統野菜を守りつないでいくことは、生物多様性保全の大事な要素のひとつで、愛知ターゲットでも目標13の中に盛り込まれています。
食卓で地域やおうちの伝統を聞いたり話したりして、後に伝えていきたいですね。(編集室)

 

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宮城・Sさん
「南三陸町のわが家のお雑煮は、焼き干したあなごでだしをとります。鶏もも肉とごぼうの千切りを煮て、しょうゆで味付けし、下茹でしておいた大根とにんじんの千切り、かまぼこ、糸こんにゃく、せり、焼いた角餅が入ります」

 

 

 

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長野・Sさん
「信州のお正月といえば、主に鮭を食べる地域とぶりを食べる地域に分かれます。私は生まれも育ちも安曇野で、お正月は必ず鮭。夫の実家はお隣の松本市ですが、お正月といえばぶりなのです。さらに、お雑煮までぶりが入っていたのには衝撃でした!写真は夫の実家のお雑煮です」

 

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愛知・Mさん
「この辺りはみそ好きなわりには、お雑煮はかつおだしのしょうゆ仕立て、餅菜とかまぼことお餅だけのシンプルなお雑煮です」

 

 

 

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奈良出身・Mさん
「『丸く収まるように』という願いを込めて、大根、金時人参は輪切りにし、お餅は焼いた丸餅を入れます。輪切りするのにちょうどよい細い雑煮用の祝だいこんと呼ばれる奈良の伝統野菜を使います。お餅を取り出して、砂糖を加えたきなこにつけて食べるのが奈良流。
また、祖母が子どものころは元旦の朝早くに当主が、大神神社に火を分けてもらいに行き、その火で年始初めてかまどに火をくべ、お雑煮をつくったそうです。その名残で、今も当主(男性)がお雑煮をつくる習慣が残っていますが、失われつつあるようです」

 

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島根・Kさん
「松江では、あずき雑煮が有名ですが、それは、武家の家系の話のようで、 一般庶民は、ほかの出雲地方と同じ、すまし汁に岩海苔とかつお節を入れただけのシンプルなものと聞いています」

 

 

 

 

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福岡出身・Mさん
「田舎の福岡、博多雑煮です。焼きアゴ(トビウオ)と昆布でだしを取り、青菜にかつお菜という高菜の仲間を入れ、ぶり、かまぼこ、にんじん、里芋、しいたけ、焼き豆腐、たけのこと具だくさんの美味しいお雑煮です」

 

 

 

★みなさまからいただいたお雑煮投稿情報は下記フェイスブックページでご覧ください

 

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