2014年11・12月号(No.542) 特集:わからないことだらけの外来種!
★会報フォトコンテスト優秀賞★
撮影・解説 玉田 美紗緒
真冬の京都府立植物園の池で撮影していたところ、サギでは一番大型のアオサギが、小雨降る中こちらを向いてポーズをとっていました。地元ではよく見かける鳥ですが、こんなにチャーミングでカッコイイ姿を撮影したのは初めてでした。頭上を翼を広げて飛んだときは、ツルくらいの大きさですごい迫力でした。池周辺の高木のてっぺんに舞い降りて休む姿も、風格がありました。このような野鳥と、これからも共存できたらと思っています。
CONTENTS
★特集:わらかないことだらけの外来種!
渡り鳥も外来種? 外来種はどこから入ってくる? ホタルの放流はOK? 何時代の環境に戻せばいいの?
世界の野生生物の三大絶滅要因のひとつと言われながらも、いまだに増え続ける外来種。10年前の外来生物法の成立を受けて各地で対策が進められ、成果をあげる地域がある一方、新たな課題も見えてきています。
そもそも「外来種」とは何か? 新たな課題にどう向き合えばいいのか? 分かるようで分からない「外来種」の基本を振り返りながら、外来種問題を取り巻く疑問に答えます。
- 身近に潜む外来種。あなたはいくつ分かりますか?
- 今、改めて知りたい外来種問題
- 外来種問題Q&A 基本編・法律編・国際編
- まとめ「分からない:からこそ、身近な自然を守り、知る努力を続けよう
★NACS-J活動クローズアップ
- 埋め立て関連の調査後、ジュゴンが利用していた辺野古の餌場が使われなくなってしまいました。(辺野古に関する活動詳細はこちら)
- 種の保存法に指定すべき希少種を市民が提案できるようになりました。
- 市民が選んだ重要地域を普及するふれあいマップが完成!
- 緊急シンポ「どうする!?ミドリガメ ~ペットと外来生物の規制のあり方を考える~」を開催しました。
- 保護地域の世界会議で日本の事例を発表してきます。
- あなたの参加が新幹線ルート変更につながる。国際シンポジウムを東京で開催。
- コレからはじめる自然観察指導員の皆さまへ。“におい”ではじめる自然観察会を開催しませんか?
- そうふけっぱら報告会&現地視察を開催します。
- 1月、北九州でモニ1000シンポジウム&ポスター発表会を開催します!
★赤谷プロジェクト イヌワシが狩りをする環境の創出試験を開始!
NACS-Jは、日本の森林の豊かさを示す野生動物として、イヌワシの保護を長年続けてきました。特に、赤谷プロジェクトでは、イヌワシを生物多様性復元の指標種に位置付け、調査してきました。今回、これまでの調査結果をもとに、イヌワシが狩りをする環境の創出試験を開始します。この試験によって、イヌワシの生息環境を向上させる方法を見つけたいと考えています。
★今日からはじめる自然観察
あれ?昨日と違う!花の性転換
植物の世界にも、性別があります。雄と雌の木があるもの、ひとつの木に雄花と雌花があるもの、そして、今回注目する「ひとつの花に雄期と雌期があるもの」。
これを知れば、花をじっくり観察するのが楽しくなります。
★会報「自然保護」表紙フォトコンテスト結果発表
会報表紙フォトコンテストに、たくさんのすばらしい作品をご応募くださり、誠にありがとうございます。今回は102名の方から280点の作品をお送りいただきました。
皆さまの自然を見つめるまなざしの真剣さ、温かさが感じられるものばかりでした。「表紙写真」ということで、判型や季節感などの制約もあり難しい選考となりましたが、作品を選定いたしました。
また、NACS-Jの活動に作品の使用を許可していただいた皆さま、ありがとうございます。大切に使わせていただきます。
★シリーズ 新・生命の輪 51
人間の暮らしがつないできたカヤネズミたちのすみかが消えていく
古くから、私たちの身近な場所に暮らしてきたカヤネズミ。近年、全国的に生息地が減少し、その存在に気付かれないまま、すみかを追われ姿を消しつつあります。
★NEWSハイライト
- ツルガマイマイ激減 あなたの地域のカタツムリは?
- 霞ヶ浦導水事業の見直しを!
- 重要里地里山、重要海域、重要湿地がもうすぐ選定される
★読者の広場
掲示板/お便り/次号予告・新入会員/Nature Navi