第9回沼田眞賞受賞者が決定。記念講演会を開催します!
2009年9/10月号より転載
日本自然保護協会沼田眞賞は、故沼田眞会長を記念し、自然保護と自然保護教育に関する研究または実践で優れた実績をあげた方を顕彰し奨励する賞です。
今年度は一般枠のほかに特別枠を設け、「湧水とそのまわりの環境の保全」をテーマとする候補を募集しました。会員にも広く呼びかけ、推薦された方々について選考した結果、下記の1個人2団体が受賞者として決定しました。
星一彰氏は、福島県自然保護協会会長として福島県内のさまざまな自然保護問題に長年取り組み、また自然保護教育についても福島県自然観察指導員連絡会を結成して古くから継続して活動を続けてきました。
これらの継続的な自然保護・自然保護教育の実践が、福島県における自然保護への貢献として評価されました。
おおくさ倶楽部は、千葉県立中央博物館研究員であった長谷川雅美氏が「千葉市に残る大草谷津の田んぼを復活させて、貴重な谷津田の生物が生息できる環境を残したい」と2003年に呼びかけ、地元住民やちばコープの講座受講者を中心に結成された団体です。肥料も農薬も使わず、谷津の湧水と栄養分を頼りに古代米を手作業でつくりながら、谷津田の生きものたちがすみ続けられるような環境づくりを行ってきました。その結果、06年には千葉市大草谷津田いきものの里がオープンし、湧水と谷津田環境が保全されることとなりました。
和光・緑と湧き水の会は、1998年に発足し、和光市内の白子湧水群と周辺の斜面林を調査し、その保全活動を進めるとともに市民や子どもたちと観察会を行い、身近な自然の保護と普及啓発に努めてきました。その活動の結果は地図や出版物となり、市民に還元されています。これらの湧水および周辺環境の保全に関する模範的活動が評価されました。
沼田眞賞の授賞式と記念講演会は、12月に開催します。各受賞者のお話はこれからの活動の指針として、また自然保護への新たな励みとして、きっと皆さまのお役に立つことでしょう。参加費は無料で、どなたでもご参加いただけます。ぜひお越しください!
沼田賞授賞式・記念講演会
日時:2009年12月19日(土)13時30分開場、14時開会、17時30分閉会(予定)
会場:清澄庭園大正記念館
(東京都江東区清澄3-3-9 TEL03-3641-5892)「清澄白河」駅徒歩4分
申込み方法:「沼田賞講演会参加希望」として、NACS-J担当宛にFAX・郵便・電話で(右欄参照)、お名前と電話番号、会員の方は会員番号をお知らせください。右欄お問合せフォームからのお申し込みも受け付けています。
※講演会チラシはこちら>>
(担当:管理部 田村)