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ヒノキの自然林復活事業と保護林制度の見直しが始まりました。

2014.08.28
活動報告


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NACS-Jは林野庁に対し、長野岐阜県境・木曽地域のヒノキの自然林をもう一度復活させることを求めてきました。その結果、今年3月、中部森林管理局によって木曽に「森林生物多様性復元地域」という新しい森林保護区がつくられました。

その第1回の管理委員会が6月27日に木曽で開かれ、提案主体の委員として参加しました。
ヒノキやスギの森は温帯性針葉樹林と言われ、地学の世界で第四紀と呼ばれるおよそ260万年前から始まる時代に世界中に分布することになった森林ですが、木材資源として次々に使われたことから文明の発達とともに世界中で枯渇しました。
その中で、人為的なかく乱が進んでいるとはいえ日本の木曽地方に残る森林は、存在そのものが世界的に見ても大変貴重なものとなっています。
この貴重な森林を保存し、植物群落・生物群集として復元し、特別な目的に限っては持続的に利用できる状態に戻すための取り組みが始められます。

(→写真:現在も残っている樹齢400年を超えるヒノキの大木))

また、同時並行で、林野庁の国有林が持つ「保護林制度」の見直しも始まりました。6月17日にその第1回の有識者会議が開かれ、委員として参加。前回の見直しは白神や知床、屋久島の森林施業が社会問題化していた26年前で、そのときに森林生態系保護地域というしくみがつくられました。
今回は木曽のような森林の生物多様性からみた保全と修復という機能を組み込んだ森林保護区体系へのつくり直しが予定されています。
皆さんがお持ちの森林の多様性保全に活用できる知識と経験をぜひご提供ください。

▼修復地域となる過去の伐採地。


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